ライトノベル お・り・が・み 天の門 レビュー

タイトル お・り・が・み 天の門
著者 林トモアキ
イラスト 2C=がろあ〜
出版 角川スニーカー
発売日 2004年7月


執筆者:jade 評価:
2C=がろあ〜さんの絵とフルバトルメイドシリーズという謳い文句に惹かれて購入(笑

身に覚えのない20億円の借金によって悪の組織「魔殺商会」で働くことになった不幸な女子高生・吾川鈴蘭。実は彼女には魔王の血が流れており、また神を降臨させるために必要不可欠な巫女でもあった。
そのことに気付いた神の使い「神殿協会」は彼女を取り戻すべく「魔殺商会」へと部隊を投入。ここに神の使いと悪の組織の壮絶な戦いが始まるのであった───

というのがこの本のあらすじ。

とにかく鈴蘭と魔殺商会の会長・伊織の掛け合いが最高に面白い!
や、まさか悲鳴で笑うとは思わなかった(苦笑
鈴蘭「いいぃぃぃやああああああぁぁぁぁ!!」
もうこれだけで大爆笑!
伊織の“踏め”“喘げ”といった簡潔な命令を鈴蘭は必死に実行するんですが上手くいかず結局最後には悲鳴をあげる破目になるんですよ。
このコンボだけで1冊(面白い)本が作れると本気で思いました(笑
電車の中で読んでいたのですが笑いを堪えるのに必死…というか堪えきれず不自然なくらい顔が歪み、近くに居たお姉さんにちらちらと顔を窺われましたよ'`,、 ( ´∀`) '`,、

_| ̄|○

ただし面白かったのは5章(全10章)まで。
それ以降、物語の核心へと迫っていき次第にコミカルとシリアスの比率が逆転していくのですがそこからの展開に面白さが感じられません(´・ω・`)
第三世界とか魔人とか設定自体は面白いものがあると思うのですが如何せんそれを読者に伝えきれてないのが余計にもったいないんですよ。
序盤から中盤にかけて勇者や魔人の力関係や特性がどんなものかを説明する挿話が申し訳程度にしかなかったため、どうしても終盤の展開に取って付けたような薄っぺらさを感じてしまうんですよね。
前半の二人の掛け合いにページを割きすぎたツケが回ってきた感じです。元よりこれだけの世界観を1巻だけで浸透させようとするのが無茶な話なんですけどね(苦笑
せめて前後編にして上巻はキャラや世界観中心に話を進め、下巻からシリアスな展開と突入していくという形を採るべきだったと思います。

エピローグでシリーズ化を仄めかしていたのですが今回で物語は一応の決着をみたので次巻はコミカル部分が強調されそう。
個人的な評価ではコミカルな前半だけならS、全体で見るとBだっただけに楽しみです♪


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